何を撮ればいいか分からない…カメラ初心者さんのための「撮る楽しさ」を取り戻すヒント
「カメラを買ったのに、何を撮ればいいか分からないまま時間が過ぎてしまった…」
「出かけたけれど、結局シャッターを切らずに帰ってきてしまった…」
そんな気持ち、経験ありませんか?
実はこれ、カメラを始めたばかりの多くの人が一度は感じる悩みなんです。
SNSにはキラキラした写真があふれていて、「自分にはこんな風に撮れない」「何を撮れば良いのか分からない」と不安になってしまう。そんなときは、ちょっと立ち止まって、自分に合った“撮影の楽しみ方”を見つけてみましょう。
撮影に迷ってしまう理由とは?
まずは、なぜ「撮影するものが見つからない」と感じてしまうのか、その理由を整理してみます。
◆ 目標がぼんやりしている
「何を撮るか」を考えるときに、“目的”がないと迷いやすくなります。
たとえば、「風景を撮りたい」と思っていても、どこで? どんな天気の時に? 何を伝えたい?という部分がはっきりしていないと、現地に行ってもピンと来ず、カメラを構えることすら難しくなってしまいます。
◆ 他人と比べてしまう
SNSに投稿されている写真は、ほとんどが「選び抜かれた一枚」。
それと自分の未編集の写真を比べて、「自分の写真はつまらない」と感じてしまうのはよくあること。でも、それは比べる対象がちょっと違うだけなんです。
◆ 日常の中に被写体を見つけにくい
遠くへ出かけないと良い写真が撮れない、特別なイベントがないと撮影できない。
そんな風に思い込んでしまっていると、撮影のハードルがどんどん上がってしまいます。
解決のヒント①|「撮るテーマ」を小さく設定してみる
いきなり「映える一枚を撮ろう!」とするとプレッシャーになってしまうので、まずは「今日のテーマ」を自分で決めてみましょう。おすすめは、身の回りにある“かたち”や“色”に注目することです。
たとえば、
- 「まるいもの」だけを撮る日
- 「青いもの」だけを探してみる
- 「影が面白いもの」を探す
そんなテーマを一つ決めるだけで、日常がちょっとした宝探しのようになります。
撮影って、「特別な景色を見つけに行くもの」ではなくて、「自分の目で世界を切り取ること」なんですよね。
解決のヒント②|「撮影スポット」は近所でもOK
「どこに行けばいい写真が撮れるの?」と悩んだときは、遠くの観光地ではなく、身近な場所に目を向けてみてください。
たとえば、
- 朝の光が差し込む近所の公園
- 夕暮れの駅のホーム
- 雨上がりの水たまりと空の反射
- 商店街のレトロな看板
意識して歩いてみると、意外と「絵になる場所」はすぐ近くにたくさんあります。
そして、時間帯や天気を変えるだけでも、まったく違った表情の写真が撮れるんです。
解決のヒント③|「人の写真を見る」ことは参考にとどめて
素敵な写真を見ることは勉強にもなります。でも、見すぎると「自分の写真が劣って見える」という罠にはまりがち。
そんなときは、
- 自分の写真を見返して、「どの写真が好きだったか」「どんな気持ちで撮ったか」を思い出してみる
- 写真にタイトルやコメントをつけて、ストーリーを考えてみる
- 撮った写真を友人にシェアして、感想を聞いてみる
「他人と比べる」のではなく、「自分の中で小さな発見を育てる」ことが、写真の楽しみを長く続ける秘訣です。
解決のヒント④|撮った後の活用法を考えるとモチベが続く
撮影の後って、意外とやる気が下がってしまうことってありますよね。
そのまま写真フォルダに眠ってしまっている…なんてことも。
そんなときは、撮った写真を「使う」ことを前提に撮るのも一つの工夫です。
- フォトブックにしてみる(スマホで作れるものもあります)
- Instagramに投稿してみる
- noteやブログに撮影エピソードを書いてみる
- 家にプリントして飾る
「誰かに見てもらう」前提で撮影すると、自然と意識が変わり、撮ること自体がもっと楽しくなりますよ。
解決のヒント⑤|機材にとらわれすぎないで
カメラの設定やレンズの選び方など、最初は覚えることが多くて混乱するかもしれません。
でも、「完璧な設定」で撮ることが目的ではなく、「自分がいいなと思った瞬間を残すこと」が写真の本質です。
最初のうちは、オート設定でも構いませんし、スマホでも十分です。
カメラの機能に頼りすぎず、自分の感性を大切にしてみてください。
まとめ|「撮りたいもの」は、実はあなたのすぐそばにある

「何を撮ればいいか分からない」と感じたとき、それは“撮りたい気持ち”が確かにある証拠です。
あなたのその気持ちこそが、カメラを持つ一番の理由になります。
特別な被写体じゃなくていい。
上手な写真じゃなくていい。
今日出会った風、光、空気、音。
それを「なんだか撮ってみたくなった」気持ちを信じて、シャッターを切ってみてください。
写真は“上達”するものでもありますが、それ以上に“感じること”が大切な趣味です。
あなたのまなざしで切り取った一枚は、世界にたった一つの大切な記録になります。